できるから、たのしくなる! ~ 筒けん(つつけん) グッド・トイ2021「多世代交流賞」受賞
筒けんイベントレポート

小学校1年生 筒けん&けん玉教室 ~ もっとやってみようへの第一歩

小学校1年生向けの筒けん&けん玉教室でした

上田市内では小学校2年生になるとけん玉を学年で購入し、取り組むところが多いのですが、学校によっては1年生からスタートするところもあります。

実際小学生を教えたことのある人なら共感していただける方も多いのではないかと思いますが、正直小学校1年生へのけん玉授業ってなかなか難しい。それは体の使い方であったり、こちらの説明の理解であったり、それが授業1コマになるとさらに難しさはアップします。

「玉をお皿に乗せて、ひざのうごきで玉をホップさせる(浮かせる)」

この動きはコロナ禍を経てよりうまくけん玉を扱えない(=体のうごきがうまくできない)子が増え、教えるのが難しくなったと感じています。

筒けんを考案する前にはけん玉つみきやたこやき1丁などのけん玉あそび系のもので1時間こなすことも珍しくなかったのですが、やっぱりけん玉の醍醐味は「玉をキャッチすること」だと思うのです。(※もちろんその後はけんにさす・・・など発展していきます)

けん玉あそびももちろんやり方としてはアリなのですが、やっぱり玉をキャッチする達成感、そしてもっといろんな技に挑戦してみようというきっかけを与えてあげることも大事だと思うのです。

筒けんは「けん玉と同じ動き」ができるだけでなく、玉のキャッチが容易なので、すぐに「できた!」の感覚を体験できます。もちろんそれが次の「やってみよう!」につながる。

筒けんはけん玉を始める人のいいトレーニングツールだと自負しています。

そして筒けんは糸がついていないので、単なる「けん玉の簡易版」ではなく、複数で楽しむことができるなど、それ自体が無限の楽しみ方を持ったツールだと思っています。

 

さて、前置きが長くなりましたが行ってきましたこちらの小学校。

先生から事前に「子どもたちがすごく楽しみにしています」と聞いていたんですが、なんかこういうのを見るとテンションあがりますね(笑)

まずは筒けんから練習

今回は2クラス60人ちょっとの人数で、けん玉や筒けん購入前とのことで、全員分の筒けんとけん玉を持参。けん玉は1/2はお皿の大きなけん玉「福祉用けん玉 大晴(たいせい)」、そして1/3は初代大空リシェイプ(※販売終了品)、残りは通常の大空ソリッドカラーと、すべてが日本NO.1のけん玉メーカーである山形工房さんのけん玉です。

そして一部左利き用のけん玉も用意しています。ちなみに筒けんSHOPでは山形工房さんのけん玉も取り扱っていますが、さらに左利き用のけん玉も販売しています。(※右利き用のけん玉の糸を左利き用につけかえています)

 

筒けんはまず玉をキャッチするところから。おとしだまなど、まずは玉をキャッチする感覚をつかみます。最近は動く玉を目で追いかけることができない(追いかけない)子が増えている気がしていて、「玉をよく見る」ことをしっかりと伝えています。

すでに筒けんに触れたことのある子はどんどんいろんな技をやっていきますが、玉のキャッチに苦戦している子もちらほら。2年生と比較すると、一般的に1年生は特に簡単なところから入らないとキャッチができなくて「つまらない」となりますね。

そしてペアを組んでのお酌パスからおとしだまパス、そしてキャッチボールへ。「相手がどうやったら捕りやすいか」も考えながら玉を投げてもらいます。

全体の様子を見つつ、だんだんとキャッチボールも二人で同時に玉を交換するパスにしたり、レベルを上げていきます。そしてできたときは二人で喜ぶ!!

そしてけん玉へ

筒けんでキャッチの感覚をつかんだところでけん玉に切り替え。

持ち方を教え、先ほど筒けんでやった玉をホップさせる(=大皿ジャンプ)感覚を試してもらいます・・・が、苦戦する子多数。筒けんのときに比べて、できなくて笑顔が減っているのが気になります。

全員で気持ちをあわせて何度か大皿ジャンプに挑戦してもらい、みんなで「できた!」を分かち合ってもらいました。

最近は「挑戦する気持ち」を持ってもらうには「できた!」の成功体験を小さく積み重ねてあげないとあきらめてしまうことが多いと感じていて、筒けんを考案した今でも毎回試行錯誤して少しでも「できた!」を感じてもらうようにしています。

「できた」から「もっとやってみよう」へそっと背中を押してあげられるようなきっかけづくりがもっとできたらと思っています。

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